バリアフリーの現実

コウズミ

2006年09月05日 20:52

京都新聞のホームページで見つけた記事です。

市民らが通行の安全性調査

向日市バリアフリー基本構想の策定に生かすため、一般市民が現状の問題点を探る「タウンウオッチング」が5日、京都府向日市内各地で行われた。駅周辺などを中心に街中を歩いて、通行の安全性を調べた。


僕も仕事がら車イスをおして、一般の道を歩く事がありますが、実際やってみて歩きにくい・危ないって思う所がいっぱいあります。
例えば、歩道の部分が狭い・平坦ではなく車が入ってきたりする為斜めになってる・車道はある程度整備してるが歩道部分はかなりでこぼこ等。

まだ、介助者がいて押す分には何とかなりますが、一人で車椅子を漕いでる人には道路状態はかなり危険な場所が多いです。

また、バリアーフリーといってる施設の中には、利用する人のことを考えず形だけのものでしかない所も多々あります。
例えばスロープ。あくまで介助がいる状況しか考えてないか、適当に斜めの通路つけとけって考えたのか、角度が急な所があります。
例えばトイレ。ある店では広い店内に一箇所しかなく、それも階段やエレベーターで昇り降りする事を強要します。また、狭く今度は逆に介助者の事を考えてない所もあります。

また、設備はしっかりしていても人間(店員)の教育がしっかりできていない所もあります。松葉杖をついて必死で階段登ってる人を見ても何もしない大型店が草津市内にありました(そこは設備も駄目でしたが)。またバスでスロープ付きって見る事あると思いますが、それに車椅子の人は乗車拒否された事あると言ってました。

バリアフリーって口で言ったり、法律の基準値を見て作るのは簡単だけど、実際使う人の立場を考えて作っていない事も結構あるんではないでしょうか。
また、それに関わる人(接客業や公共交通機関の人たち)の教育もしっかりできていないんでは。

市バリアフリー検討協議会って組織は県外の事ですが、かなり有意義な事だと思います。市職員・交通事業者も参加してるので、障碍者の視点で物が見えるでしょう。

行政もバリアフリーって口にするならいろいろ障碍を持ってる人がいますが、全ての人に役立つようなしっかりした展望をもってやって欲しい。


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