2007年10月26日    薬害関係者の天下り

いま、肝炎の問題でも不信感をばら撒いている厚生労働省。
おやっと?思った記事が。

患者へ告知考えず 当時の厚労省局長

血液製剤「フィブリノゲン」の投与でC型肝炎に感染した418人分のリストが放置されていた問題で、製薬会社からリストの報告を受けた02年当時の厚生労働省医薬局長、宮島彰氏(60)が25日、毎日新聞のインタビューに応じた。宮島氏は「医療機関が当然患者にアプローチしていると思った」と述べ、情報を患者に告知する考えがなかったことを明らかにした。

 舛添要一厚労相は現在、告知を急ぐ方針だが、宮島氏は当時の判断について「(告知を)やるべきだったという評価が今出ているのだと思う。(是非は)コメントできない」と述べた。

 問題のリストは02年7月、厚労省の報告命令を受け、フィブリノゲンを製造販売していた三菱ウェルファーマ(現・田辺三菱製薬)から提出された。宮島氏によると、当時フィブリノゲンによる肝炎感染が社会問題化し、事実関係の解明に必要なデータとして報告を求めたという。

 報告があった418人への対応は「患者さんには医療機関が当然、検診などをしているという前提だった」と説明。「厚労省としては、病院に通うのをやめ、感染の自覚がない人を優先しなければという認識があった」とし、普及啓発やウイルス検査などの対策を急いだと釈明している。

 また、新たに見つかった患者の実名などが入った資料は「当時は見た記憶がない。調査は匿名でできるから、実名を出せという指示はしていないはず」と説明。一方で今回、問題発覚後に実名のリストが見つかったことについては「管理体制、保管の仕方に問題があったのだろう。『実名が厚労省にあるはずがない』との思い込みがあったのではないか」と話した。

 宮島氏は01年1月~02年8月に医薬局長を務めた後、新薬の安全審査や医薬品の副作用被害者救済などを担当する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」理事長に就いている。

 リスト記載者への当時の対応について、舛添厚労相は「不十分だった」と認め、418人も含めた80年以降の推定投与者28万人の実態調査をする意向を示している。【清水健二、江刺正嘉】


記事の中身はおいといて、ある意味厚生労働省の事なかれ主義の体質が浮き彫りになった今回の問題。
当時の対応を誤った担当者が

>新薬の安全審査や医薬品の副作用被害者救済などを担当する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」理事長に就いている。

このこと。薬害被害者の安全無視した人が、副作用被害者救済の法人の理事長。
すごいな~



Posted by コウズミ at 12:29 │Comments( 2 )
この記事へのコメント
こんなこと絶対に言ってはいけないことですが、ある日、突然C型慢性肝炎ですよと告げられ、それを治すために莫大な医療費の支払いと筆舌に尽くせない副作用と闘わなければならなかった私個人的な感想を述べると、厚生労働省のお役人一人ひとりにウイルスに汚染されたフィブリノゲンを投与してもらいたいですね。ほんとに。
Posted by つむぐ at 2007年10月26日 19:06
>一人ひとりにウイルスに汚染されたフィブリノゲンを投与

個人的には賛成ですね。厚生労働省って薬害エイズの苦い経験があるにもかかわらず同じような事をやってます。
彼らは、自分の身をもって自分たちの怠慢を償うべきだと思います。
Posted by コウズミコウズミ at 2007年10月28日 22:35
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